ミケーネ遺跡(Ancient Mikines)は、ギリシャのペロポネソス地方のアルゴリダ県アルゴス=ミキネスにある古代都市の遺跡です。ミケーネ文明の中心地として発展した場所であり、獅子門、円形墳墓A、王室、アトレウスの墳墓などの遺跡が残されています。文化的な価値が認められている場所であり、「ミケーネとティリンスの古代遺跡群」という名称で、1999年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されています。
歴史
ミケーネ遺跡は、紀元前4000年頃から都市が築かれ始めたとされています。紀元前14~12世紀にミケーネ文明の中心地として繁栄し、最盛期にはエーゲ海一帯の支配権を有していました。この遺跡は、1874年~1876年に、ハインリッヒ・シュリーマンによって大規模な発掘がされ、円形墳墓Aなどが発見されました。円形墳墓Aからは、14キログラムもの黄金の奉納品などが見つかり、その後もさまざまなものが発掘されました。
見どころ
ミケーネ遺跡は、「アトレウスの宝庫」とも呼ばれています。アトレウスは、ギリシア神話に登場するミケーネ王であり、父はギリシア神話の英雄のアガメムノンです。そのため、ミケーネ遺跡には、ギリシア神話の世界が広がっている空間であり、世界中から多くの人が訪れています。また、このエリアには、エピダウロスなどの世界遺産も数多くあり、、交通のアクセスも比較的良いため観光がしやすい場所です。