フランス・パリには数え切れないほどの美術館、博物館がありますが、中でもユニークなのがスクリーブ通りとキャプシーヌ通りの2箇所にあるフラゴナール香水博物館です。フラゴナール社がコレクションした近世フランスの美しい香水瓶に魅了されることでしょう。パリの中心、オペラ・ガルニエの近くにあるスクリーブ通りの香水博物館ではルイ王朝時代の香水瓶をはじめ、香水の歴史を語るコレクションの数々を紹介しています。一方、キャプシーヌ通りにある香水博物館では、フラゴナール社秘蔵の蒸留装置や香水瓶を展示しています。
歴史
香水の歴史は古く、紀元前2000年の古代エジプトにおいて司祭が神に祈りを捧げる際に香りを焚いたのが始まりです。香水の語源は、ラテン語の「煙」を意味するパー・フュメーからパフュームと呼ばれるようになりました。今ではすっかり馴染みのある液体の香水がよく使われるようになったのは14世紀ごろからです。それまではクリーム状のものが主流でした。その後ルイ14世の香水好きの影響でフランス中で香水の需要が増えました。老舗の香水メーカー、フラゴナール社によって1982年に由緒ある建物の中に設置されたのがフラゴナール香水博物館です。
見どころ
博物館の入場料は無料で、ギフトショップが人気です。香水はもちろん、石鹸やキャンドルもお土産として人気の品です。中でも「Pebble Soaps」という石ころのようなパステルカラーの可愛らしい石鹸が香りもよくおすすめです。スクリーブ通りの博物館では週に1度アロマテラピーの入門講座が日本語でおこなわれています。エッセンシャルオイルの歴史や効果、製造法、使用法などを学んだ後は、実際にエッセンシャルオイル作りを体験できます。自分好みのマッサージオイルを作って持ち帰ることができます。