モンパルナスは、パリのセーヌ左岸の14区にあります。
モンパルナスには、ブルターニュ地方やボルドー地方への出入り口となる、国鉄のモンパルナス駅があります。
地下鉄もあり、サン・ジェルマン・デ・プレには歩いて行くこともできます。
エコール・ド・パリの時代には、芸術家たちの中心地として、パリだけでなく世界中の文化人や芸術家が、モンパルナスの地で生活をし、夜を語り明かしました。
モンパルナスは、独創性さえあれば、どんな人でも受け入れられる許容の広いコミュニティでした。
彼らは、カフェに集まり、アイデアを語り合っていました。
そのカフェのうち、ル・ドーム、ラ・ロトンド、ル・セレクト、ラ・クーポール、ラ・クロズリ・デ・リラなどは、現在でも営業しています。
歴史
モンパルナスの地名は、ギリシア神話のパルナッソスから取られたと言われています。
20世紀の前半には、芸術家が集う街となりました。
特に、第一次世界大戦後の1920年代には、パリの知識人や芸術家がモンパルナスで生活をしていたと言われています。
パリだけでなく、モンパルナスには、世界中から芸術家が集まりました。
1920年代の狂乱の時代は、1929年の大恐慌で幕を閉じ、さらに第二次世界大戦のナチス・ドイツのフランス侵攻やパリの占領により、芸術家のコミュニティは解体となりました。
見どころ
【トゥール・モンパルナス】パリで初めて建設された高さ210メートル、59階建ての超高層ビルです。展望台からパリを眺めることもできます。
【モンパルナス墓地】1824年、まだモンパルナスがパリの市外だった頃に作られました。駅から300メートルのどの距離ですが、駅の喧騒とは一変し、閑静なエリアにモンパルナス墓地があります。ここには、モーパッサンやサルトルなど、多くの著名人が眠っています。
【カルティエ財団現代美術館】カルティエ財団が、現代美術を支援するために創設した美術館です。
【レオン】ムール貝の有名店です。かつては、芸術家たちがその夢を語る場所でもあったそうです。