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リヨン歴史地区

フランス南東部のリヨン市、その西部に位置するのがリヨン歴史地区です。ソーヌ川沿いの石畳の街並が残る旧市街からクロワ・ルースにかけてのエリアで、1998年にユネスコの世界遺産に登録されました。15世紀末から残るルネサンス様式の建物が建ち並ぶ街並のほか、ヨーロッパでも屈指の広さを誇るベルクール広場、市を見下ろすフルヴィエールの丘、その頂上にはフルヴィエール大聖堂などがあり、どこを切り取っても美しい絵画のようなシーンが広がります。
歴史
フランス第2の都市リヨンは、ソーヌ川とローヌ川の合流地点に位置し、古代ローマ時代から商業が栄えていました。12世紀はじめ頃からいくつもの教会が建設され、15世紀後半から17世紀にかけて絹織物業が目覚ましい発展を遂げ、19世紀前半にはリヨンはヨーロッパ最大の絹織物産業都市となりました。絹の丘にある工房には、マリー・アントワネットに献上された布や、ナポレオンの服が飾られています。また15世紀に発明されたカラー印刷の技術はリヨンで大きく発達したことから、旧市街の一角に印刷博物館もあります。

見どころ
リヨン歴史地区を楽しむには、15世紀末から16世紀のルネサンス様式の邸宅が並ぶ石畳の街並を歩いてみましょう。12世紀はじめ頃から300年もかけて建設されたサン・ジャン大聖堂をはじめサン・ジニエ教会、19世紀に建設されたフルヴィエール大聖堂など美しい教会も見どころのひとつです。また美食の都としても有名なリヨンにはブションという伝統料理のレストランが数多くあります。歴史的な建物のレストランで庶民的な家庭料理を味わうのもリヨン歴史地区の楽しみと言えるでしょう。

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