1748年、スウェーデン(当時、フィンランドはスウェーデンの一部)が、ロシアからの攻撃に備えるために、海軍の基地を備えた要塞の建築を開始しました。当時は、スウェアボリ(Sveaborg/あるいはフィンランド語でViapori)という名称でした。元々の計画では4年で建設を終える予定でしたが、規模を縮小したにも関わらず、完成に漕ぎ着けることなくスウェーデン支配の終わりを迎えました。1808年には、フィンランドはロシアの支配下となり、要塞もロシア支配となりました。1855年、クリミア戦争で大きな被害を受けました。フィンランド独立後の1918年、スオメンリンナ(「フィンランドの城」の意味)に改名されました。
スウェーデン、ロシア、フィンランドという3つの国の要塞となった珍しい要塞です。スオメンリンナ要塞内に示してあるブルーのマークに沿ったコースを辿ると(約1.5km)、北から南へと、要塞の重要なポイントを回れるようになっています。ルート上には説明板があり、その場所の情報や歴史について知ることができます。さらに詳しく知りたい人には、ガイドツアーや博物館もあります。ヘルシンキからの船旅では、海上からの素晴らしいヘルシンキの眺めを楽しめます。