ピルスナービールで有名なプルゼニュは、プラハの南西100キロ程度のこじんまりとした都市です。プラハ本駅から鉄道で約1時間半で着きますので、日帰りでの観光が可能です。鉄道に揺られながら、窓外に流れるチェコの田園地帯に目を向けると、より一層の旅情を感じることができるでしょう。プルゼニュ醸造所は、プルゼニュ駅で下車して徒歩で10分程です。プルゼニュはピルスナービール発祥の地として名を馳せており、ビール好きの興味をかきたてるのか、日本人の観光客も醸造所によく訪れます。アーチ型の重厚な石造りのゲートが醸造所の入り口です。
歴史
19世紀当時、ビールの色は褐色が主流でした。1842年ビールをブルセニュの水で醸造したところ、光り輝く黄金色に仕上がりました。ブルセニュの水は水質が軟質であり、その結果、ビールの色が褐色ではなく、美しく透き通る黄金色になったのです。ピルスナービール誕生の瞬間でした。おいしい口当たり、また美しくもあるピルスナービールは欧州中にすぐに流行しました。現在では世界中で親しまれているピルスナービールは、チェコのブルセニュで生まれたのです。
見どころ
プルゼニュ醸造所では一連のビール製造工程が見学できます。麦芽、水、ホップに酵母などのビールの原材料やビールの発酵工程などを学ぶことができます。見学の最後に濾過する前の生ビールを試飲させてもらえます。木製の大樽から直接そそがれた濾過する前の生ビールは、ビール好きにはこたえられない醍醐味があります。ピルスナー発祥の地で、できたての生ビールの喉ごしを堪能できるのですから、それだけでブルセニュに来る価値はあります。また醸造所に併設されたレストランでは、ピルスナー生ビールを料理と共に楽しめます。