最寄り駅は地下鉄A線マロストランスカー駅から徒歩15分ほどです。旧王宮はプラハ城の中にあり、まず城の敷地内に入ります。中庭まで進むと、ピンク色の外壁の旧王宮が現れます。隣にある建物は聖ヴィート大聖堂です。旧王宮のあるプラハ城は、かつては神聖ローマ皇帝やボヘミア国王が執務しただけでなく、現代ではチェコ共和国の大統領府がおかれており、実際に使用されています。プラハ城の開城時間は、5時~24時(4月~10月)、6時~23時(11月~3月)です。
歴史
旧王宮のあるプラハ城の一連の建物は、9世紀から建築が始まり、途中、増改築を経ながら、14世紀ころにおおよそ現在の姿になりました。1618年には第二次プラハ窓外投擲事件が起きました。当時、カトリックの神聖ローマ皇帝がボヘミア王に即位することになりました。皇帝はプロテスタント弾圧政策をかかげており、これに反発した民衆が怒り、その結果、窓から投擲されたのは、国王顧問官ら5名の人間です。そしてこの事件がヨーロッパ三十年戦争の引き金となったのです。
見どころ
【衛兵の交代式】まるでイギリスのバッキンガム宮殿のような衛兵の交代が毎日正午に中庭で見ることができます。お勤めが終了する衛兵とこれからお勤めする衛兵。厳粛な中で美しい制服を着た衛兵たちが規則正しく任務を交代する光景です。【ヴラディスラフ・ホール】当時のヨーロッパ屈指の大広間です。15世紀末から16世紀初めにかけ建設されました。舞踏会や戴冠式などの行事には多くの貴賓を招かれました。広間に入り、頭上に広がっている、天井の幾何学模様をなす曲線の美しさは、一見の価値があります。ルネサンス様式とゴシック様式が混じった装飾となっています。