ドブロブニークのフランシスコ会修道院は、クロアチア共和国の最南部に位置する都市ドブロブニークにある修道院です。ドブロブニーク旧市街として世界遺産の文化遺産にも登録されている旧市街エリアにあり、その他の観光スポット、史跡と並んで多くの観光客が訪れています。多くの蔵書、文書なども収蔵されていますが、何よりも有名なのは、いまだ現役で営業を続けている、世界で3番目に古い薬局が併設されていることです。
歴史
フランシスコ会修道院の造られた時期ははっきりしませんが、1230年代には、この修道院に属する修道士のことについて触れた文書があり、すでに存在していたようです。その後、17世紀には図書館、1896年には神学校が増築されました。現在の建物の大半は1667年4月6日の地震で崩壊しましたが、その後バロック様式で建てなおされています。
見どころ
この修道院、フランシスコ会修道院の見どころは、やはり薬局にあります。世界で3番目に古いと言っても、今も実際に営業を続けているのはこちらだけ。また、薬局内ではこの修道院だけで売っている、秘伝のオリジナルコスメもあります。中世から連綿と教え伝えられている門外不出の手作りコスメは、お土産物として非常に人気があります。内部の造りも素晴らしく、ルネサンス様式とロマネスク・ゴシック様式の素晴らしい回廊があり、また、薬局内の家具も多くは16世紀ごろのものと言われています。さらに、図書館にある数々の収蔵物も見どころです。
