タイ北部最大の街チェンマイの南東5km、車で約20分くらいの場所、チェンマイ・ランプーン通りという幹線道路の西側にウィアン・クム・カーム遺跡があります。ピン川沿いに位置する1.5mほどの地下から発見された昔の都の遺跡群です。ウィアン・クム・カーム遺跡は城壁と塀の後、21の寺院跡などが確認されています。そのうちいくつかの寺院は現在修復工事が行われています。遺跡群は南北6km、東西8kmくらいの範囲です。1984年に発見されるまではこの場所は人々から忘れられ、伝説のみが言い伝えられていました。
歴史
1296年かつてタイ北部一帯を治めたメンラーイ王によるランナー・タイ王国の最初の首都としてウィアン・クム・カームが建設されました。しかし18世紀のはじめピン川で川の流れを変えてしまうほどの大洪水があり、都は土砂に埋まってしまい、その後チェンマイに首都が遷されました。1984年に、タイ芸術局が、偶然発見されるまで、何百年の間、発見されずにそのままの状態でした。発見後は発掘調査が始まり、以来多くの遺跡が発見され、復元されています。
見どころ
ワット・チェディ・リアムなどは今でも現役で使われている寺院です。ほかにもいくつかの寺院や修復された寺院もあり見て回ることができます。文化博物館もあり、伝統的な北タイ様式の古家で、染織りのデモンストレーションも見ることができます。遺跡群の敷地は広大で、歩いて回るのは大変です。馬車、シャトルカー、レンタルサイクルなどが利用できます。その中でも馬車は風情がありおすすめです。