クンベシュワール寺院はネパールの古都、ラリトプルという都市にある寺院です。ネパールには寺院がたくさんありますが、五重塔として珍しい建物でありビンズー教寺院です。パタン最古の寺院で、マッラ朝ジャヤンシッディ王の建立したシヴァ神を祀っています。訪れると境内ではお供えや線香の周りで熱心に祈祷する人々を目撃するでしょう。今はまだ修復作業中であり、本堂や庭に降りる場合は革製品が禁止で、素足にバックなどはなしで降りるような決まりになっています。
歴史
14世紀に成立したマッカ朝のジャヤンシッディ王の命令によりパゴダ様式で建立されたクンベシュワール寺院は、ヒンドゥー教の創造神ブラフマー、維持神ヴィシェヌ、破壊神シヴァの3最高神のシヴァ神を祀る寺院とされています。クンベシュワール寺院の境内には、ネパールでは数少ない五重塔がありますが、当初は2層屋根で建造され、17世紀に現在の姿に改築されています。屋根を支える柱や壁にも、素晴らしい彫刻が施されています。
見どころ
クンベシュワール寺院の入り口には、シヴァ神が乗るとされている聖なる牛ナンディンが安置され、境内はお供え物や線香の周りで熱心に祈祷するヒンドゥー教徒の姿を多くに目にします。特に、女性の着物の色はとても鮮やかです。寺院には、ネパールの聖なる湖であるゴサインクンドを水源とする池があり、この池で身を清めると聖地を巡礼したのと同様の御利益が得られるとされています。又、願掛けの鐘が多数吊り下げられた恋占いのお堂があります。