ダルバール広場から南に約500mほど下った場所にあるマハボーダ寺院は、1564年~1600年にかけて、建築職人のアヴァイ・ラージが、釈迦が悟りを開いたインドのブッダガヤに巡礼したときに見たマハーボディー寺院(大菩提樹寺)に感銘し、ネパール帰国後に親子三代で建立したものです。周囲をビルに囲まれていて、入り口からは寺院が見えないためかなり分かりづらいですが、小さなゲートを潜り中に進むと、突如、マハボーダ寺院が現れます。ダルバールとは、宮廷という意味で、ダルバール広場は旧王宮前にある広場ということになります。ダルバール広場では、今でも王族の戴冠式や即位式が行われています。マッラ王朝時代にはカトマンズ王国の中心地であったダルバール広場や付近には、王たちが美しさを競い合って建てたネワール建築の建物や寺院が多くあります。マハボーダ寺院は、高さ約30mのシカラ様式の石塔全体に9000体以上の仏像が彫られていて、別名「三千仏院」とも呼ばれています。寺院に入るには50ルピが必要で、革製品の靴はサンダルに履き替える必要があります。撮影をするのであれば、寺院の向かいの建物の2階からがお勧めです。
見どころ
寺院の周囲は鍛冶屋町のようなカンカンと金属を叩く音が町中に響き渡り、軒を接するほどびっしりと建物が並んでいて、なかなか見つからないなと思っていると突如、マハボーダ寺院が現れます。この寺院の見所はなんといっても仏像で、お釈迦様の彫刻で埋め尽くされています。地元の人の話では、9999の仏様が祀られていると言われています。