マレーシアイスラム美術館は、クアラルンプール駅から徒歩約8分、国立モスクの向かいにあります。外観は白い外壁に青いオスマントルコのタイルで模様が施され美しいです。館内は3００００平米もあり、ガラス窓も大きく、床は白が基調とされているため、高級感があり、明るく広々としています。2階には噴水のある中庭、美術品も販売している土産物店、カフェ、レストランなどがあります。展示物は主に3、4階に展示されています。コーランやアラビア文字の書道作品、貴金属、織物、生活道具、金属製品、陶器、ガラスなどイスラム美術にまつわる展示物、約6０００点が丁寧にわかりやすく展示されてあります。
歴史
マレーシアイスラム美術館は、1998年に開館しました。マレーシアの国教であるイスラム教にまつわるイスラム美術を紹介するために建てられました。マレーシアのイスラム教の歴史については15世紀のマラッカ王国にまで遡ります。この美術館では、マレーシアでのイスラム美術品だけでなく、イラン、中東、トルコ、中国、インド、東南アジア各国からの品々も集めています。各地域文化とイスラムの融合が作品を通じてわかるように、工夫して展示してあります。
見どころ
イスラム美術館の見どころは、まず、建物にあります。ターコイズ色のドームは今ではクアラルンプールのランドマーク的な存在です。ドームの内側も緻密、繊細、優美なイスラム装飾が施され、見応えがあります。各階ごとにドーム内側の色彩や模様が異なるため、見比べてみるのも面白いです。展示室には世界各地のモスクミニチュア模型、各国のコーラン集も展示されています。モスクミニチュア模型は数も多く、緻密につくられているため見応え十分です。コーラン集は美しい装飾、挿絵、優美なアラビア文字が目をひきます。また、展望室から見渡せる市街の眺望も素晴らしく、レストラン等施設もイスラムアートのインテリアがあり、優美な雰囲気です。
