マレーシア領ボルネオ島のサバ州の州都であるコタ・キナバルは、ボルネオ島の政治経済の中心にしてキナバルへの観光の玄関口としても知られています。コタ・キナバルは、近くにそびえるキナバル山に因んでいるとされ、キナバル山周辺には中国(キナ)の王子と未亡人(バル)の伝説が残されています。ボルネオ島のジャングルは、アマゾンやアフリカ大陸のジャングルより古いとされ、2000年に「キナバル自然公園」としてユネスコの自然遺産に登録されています。
歴史
サバ州立モスクは、コタ・キナバルのセンブラン地区のサバ州立博物館のそばにあるイスラム教の礼拝堂です。マレーシア国王の命令により、1977年にサバ州最大のモスクとして完成しています。アラブ・イスラムの伝統を受け継ぎながら、現代の建築方法によって建築された収容人数5000人のモスクです。モスクの様式としては、モスクの基本とされる回廊に囲まれた広い庭と礼拝堂を有する様式では無く、身を清める為の水場などの施設の中に設置するイーワーンに近い様式で建築されています。
見どころ
サバ州立モスクには、白を基調とする建物に黄金に輝く16本の小さなドームと金色と灰色の6角形の象嵌細工で組み上げられた豪華なドームを持つ礼拝堂、アザーン(礼拝時刻の告知)を行う為に使用されるミナレットと呼ばれる塔が付随しています。モスク内部は、24金を使用した装飾やイタリアから取り寄せた照明など豪華です。礼拝時間と金曜日以外は観光客も拝観可能ですが、イスラム教のマナーに気をつける必要性があります。女性が見学する場合、顔を出して肩まで隠す事の出来るヒジャブは無料で貸して貰えます。