ババニョニャヘリテージミュージアムとはマレーシアのマラッカにある博物館です。ペナンプラナカンマンションやチョンファッツィーマンションと同じく、プラナカンの邸宅として使用されていたものを、そのまま博物館としたものです。「ババ」とは中国からマラッカに移住してきた中国人を意味し、「ニョニャ」はその中国人と結婚したマレーシアの女性を意味しています。博物館は当時の邸宅の雰囲気を感じることができ、プラナカンの文化を学べる場となっています。
歴史
ババニョニャヘリテージミュージアムはゴム農園などを経営することで富豪となった中国系移民であるプラナカンのチャン一族によって、1896年に建てられました。東洋と西洋の双方の影響を受けたプラナカンの豪邸になっています。2008年には、ペナンプラナカンマンションと共に、シンガポールのドラマの舞台として使用されたことで有名になりました。現在は屋敷の4代目の当主であるチャンキムレイ氏が博物館の館長を務めています。
見どころ
ババニョニャヘリテージミュージアムの見どころは外観から屋敷の内部全部だということができます。屋敷の内部にはさまざまな豪華な家具やインテリアがあります。その中でも特に豪華なものが階段で、手すりなど到る所に金の葉が散りばめられています。この階段はマレーシアで最も美しい階段と言われています。その他にもヨーロッパから取り寄せた色とりどりのタイルやヴィクトリア様式のキャビネット、精巧に作られた中国の螺細家具など、東洋と西洋のものが美しく混ざり合ったプラナカンの文化が感じられる品がたくさんあります。