サンチャゴ砦は、マレーシアのマレー半島西海岸の南部にあるマラッカ州の州都マラッカにある砦です。別名ファモサ要塞史跡と呼ばれています。マラッカは2008年に世界遺産に登録された歴史ある都市で、サンチャゴ砦はマラッカの代表的な観光スポットの一つになっています。1511年に当時のマラッカを占領していたポルトガルによって建てられた中世ヨーロッパ式の建造物の一部です。砦はセントポール教会のすぐ近くにあります。
歴史
1511年にマラッカを占領したポルトガルが海からの外敵の攻撃を防ぐために城壁を建造しました。当時、セントポールの丘を囲む高さ5メートルの城壁が築かれ、城壁の出入り口として4つの門が建造されました。その後1641年城壁はオランダに占領され、城壁はオランダによって利用されていました。そして、1795年にイギリスが防衛に必要のなくなった城壁を、歴史的資料として4つある城壁の門のうちの1つの門を残して破壊しました。その一つの門がサンチャゴ砦です。
見どころ
サンチャゴ砦はセントポール教会とともに大航海時代のヨーロッパの建築を知るのに重要な歴史資料の一つです。建造から500年たったサンチャゴ砦は歴史を感じます。砦は上ることができて、砦の上からはセントポール教会をはじめとする、様々なヨーロッパ風の建造物を見ることができ、また、遠くのマラッカ海峡を見ることができます。砦の名物として、オランダで1700年代に作られた大砲が一つ置いてあり、記念撮影スポットになっています。