ボロブドゥール史跡公園はインドネシア・ジャワ島のほぼ真ん中にある、世界遺産でもある世界最大級の仏教遺跡ボロブドゥール寺院を擁する史跡公園です。ジョグジャカルタから約40km、アクセスはジョグジャカルタのバスターミナルから、直行バスで約1時間半、またジョグジャカルタ発のツアーを利用するのも一般的です。ボロブドゥール史跡公園内はきれいに整備されており、SLを模した敷地内を移動するためのバスも公園内を走っています。日中は日差しも厳しく、観光客で遺跡内も混雑するため、できれば早朝に訪れるのがよいでしょう。
歴史
ボロブドゥールは東南アジア全域で勢力を誇ったシャイレンドラ王朝によって、780から830年頃に約50年をかけて建造された大乗仏教の石造建造物です。しかし完成後にシャイレンドラ王朝が崩壊し、ヒンドゥー教国のサンジャヤ朝がこの地を支配したため、歴史の舞台から姿を消し、ジャングルに眠ることとりました。1814年ジャワ島を占領していたイギリスの副総督トーマス・ラッフルズにより1000年におよぶ長い眠りから目を覚ましました。
見どころ
その後1907年から4年をかけオランダにより修復工事が行われ、さらに1973年にユネスコ主導で大規模は保存・修復工事が行われ往時の姿を取り戻し現在にいたります。ブッダの生涯が描かれた第1回廊のレリーフは必見です。また、第4回廊から最後の階段を上がると広がる円壇に林立するストゥーパの中の仏像の右手薬指に触れると願い事がかなう、という言い伝えがあります。ボロブドゥール史跡公園内には遺跡の歴史を解説した映画を随時上映するオーディオビジュアルがあり、ボロブドゥール見学前に訪れ学んで行くのもよいでしょう。
