マレークオーターとは、ケープタウンにある地区、ボ・カープの旧称です。ボ・カープはシグナル・ヒルの東側斜面にカラフルな石造りの家並みが並ぶ地域です。この地域の人口は6000人程度で、様々な民族が入り混じって住んでおり、多くのイスラム教徒と少数のキリスト教徒が混在しています。またケープのマレー人のコミュニティであるケープマレーの、ムスリム文化の中心地でもあります。最も古い建物であるボ・カープ博物館では、初期のムスリムの優れた技術を示す作品や資料を展示・収蔵していす。
歴史
ボ・カープ地区の見どころはなんといってもその家並みです。同じ色が並ばないように美しく塗られた家々は、カラフルといってもきつい原色ではなくどこかやわらかい印象の色です。モスクもパステル調のエメラルドグリーン。日曜日でなければ、ケープマレー料理を味わえるレストランも開いています。また、この地区で最も古い建物であるボ・カープ博物館には、19世紀の家具等、優れた職人が多かった昔のムスリムたちの作品が展示されています。
見どころ
ボ・カープ地区に住む人々は、16~17世紀にオランダ人が奴隷としてアフリカや東南アジアから連れてきた人々の子孫です。奴隷とはいえ中には亡命してきた人や優れた職人、学者までいて、その文化と技術は南アフリカに影響をもたらしました。ボ・カープの人々は200年前からケープタウンに根づき、独自のコミュニティと文化を作り上げています。1760年代にはボ・カープ博物館が建てられました。最近ではポップカラーの家並みに惹かれて若いアーティスト等も住むようになってきています。