ユニオン・ビルは、南アフリカのプレトリア市街地東部に位置する丘に建っています。南アフリカの行政の中心地で、大統領の執務室が置かれています。イギリス風の外観をしており、対になったビルの頂上には鐘楼があります。半円弧状で全長は275メートルの立派な建物です。敷地はきれいに整備されていて、前庭には南アフリカ固有の植物がたくさん植えられています。また、第一次世界大戦の戦没者の記念碑や歴代の大統領の像があります。
歴史
ユニオン・ビルは、関係者以外立ち入ることができませんが、建物正面の庭園を見学することができます。ネルソン・マンデラの像があるこの庭園からはプレトリアの街を見下ろすことができ、西側には高い山々が連なっています。10月頃にはジャカランダという花が咲き誇り、街全体を紫に染めます。夜にユニオン・ビルを訪れると、黄色い光でライトアップされます。日曜日を除いて駐車場の隣には、のみの市が開かれ手作りの美術工芸品などを買えます。
見どころ
ユニオン・ビルは1913年に完成しました。見事な新古典派様式のサンドストーン製建築物で、竣工当時は南アフリカで最大のビルでした。ネルソン・マンデラの像は、マンデラが初めての民主選挙で大統領に選ばれた1994年に落成式が行われ、人々は完成を祝いました。南アフリカで最大級の一般市民デモといわれる1956年の女性の行進の記念碑もあります。女性の行進は、女性に通行許可証の携帯を義務付けた法律に抗議して実施されました。