アパルトヘイト博物館は、 南アフリカ 共和国のヨハネスブルグにあります。2001年に開館しました。この博物館ではアパルトヘイト時代の歴史資料を展示しています。館内では当時の様子をビデオや写真、当時使われていた看板といった実物展示によって当時の様子を分かりやすく説明します。アパルトヘイト時代に生活の全てが人種で分かれていたことや、アパルトヘイトが撤廃されてからの南アフリカの歴史を知るうえで欠かせない場所です。
歴史
アパルトヘイト博物館では、アパルトヘイトを疑似体験することができます。博物館の入口が2つに分かれており、一つは白人用で、もう一つは白人でない人用です。チケットは肌の色に関係なく無作為に手渡され、チケットに従ってゲートに入ります。館内は、それぞれ通路が鉄格子で仕切られています。展示内容は白人とそうでない人の異なる視点で構成されています。訪れた人は、家族や友人たちと隔離されることで差別を身を持って知ります。
見どころ
アパルトヘイトとは、アフリカーンス語で隔離を意味します。南アフリカで行われた白人と非白人の人種差別のことです。1948年に法制として確立され、生活する場所や駅のホーム、公共施設など全てが人種によって差別されました。その後、ネルソン・マンデラなどの反アパルトヘイト運動が起こりました。1991年にマンデラはアフリカ民族会議の議長に就任し、アパルトヘイトの撤廃の動きが見られ、1994年にマンデラが大統領になり完全撤廃されました。