細路地の店内から階段を上ると、革を染色する大規模な作業場の屋上に出ます。下を見下ろすと、革を染色する染色桶が大量に並んでいます。フェズの迷宮都市の中。そこにタンネリの一角があります。皮なめし職人地区です。路地の案内はわかりにくいので、慣れていないと迷子になる可能性が高いです。屋上のテラスに案内されると、そこからタンネリの作業場が一望でき、たいへん壮大な風景です。作業場の屋上は見晴らしが良く、職人たちが作業をする姿だけでなく、街の全景も見渡せます。
歴史
丸い染色桶が並ぶ作業場では中世そのままの手作業で革を染め付けています。なめし革作業には水が必須ですが、近くに川があるからこのタンネリ地区がなめし革で栄えたという歴史があります。千年もの歴史と伝統を守って今日に至っているそうです。モロッコ人は手仕事にすごくコダワリを持っていて、ほんとうにすばらしいです。空色に映える不思議な風景 は、千年前もこのままの姿だったのでしょう。自分がどの時代に居るのかわからなくなる、まさに異世界です。
見どころ
機械を使用しない原始的な人力作業で皮製品を造っています。ただ、ここは高いので、バブーシュなど、マラケシュのスークで買うと、値切ればかなり安く買うことができます。色みなどをチェックするなら沢山の種類があるのでここでしておくと目的買いできると思います。丸い染色桶が並ぶ作業場では中世そのままの手作業で革を染め付けていて、臭いがかなりキツイので、最初にミントの葉を渡されます。職人さんたちは慣れてしまったのかそんな臭いを気にする様子もなく、もくもくと働いています。