フェズ川のほとりに位置するなめし革職人街です。モロッコ特産のソフトレザー製品を作る人々が桶に入った革を踏んで染色している様子をみることができます。染色液の強烈な臭いがしますが、こうした作業でできたなめし革がバッグや衣料等の製品となって売られています。臭いが気になる人には入り口でミントの葉(臭いをごまかすためのもの)をもらえるので臭いが気にならずに楽しむこともできます。
歴史
羊・牛・やぎ・ラクダ等の皮を昔ながらの作業で桶に入った染料につける作業を行っています。こちらの染色桶は600年の歴史をもつ代物で、剥がしたばかりの皮は洗浄し、白い四角いプールに3日ほど浸します。プールには石灰水や鳩の糞、塩などがはいっていて、皮を柔らかくして、毛を剥がしやすくします。染料は全て天然のものを使い、赤はポピー、ピンクはバラ、緑はミント、青はインディゴ、黄色はサフランです。染め上がるまで13日間浸しておき、その後壁に吊るして天日干しをします。なめし革職人は全員男性で、代々受け継がれている職業だそうです。
見どころ
屋上のテラスからの光景がおすすめです。屋上のテラスからはタンネリの作業現場が一望できます。染料の独特の臭いがありますが、職人さんは臭いを一切きにすることなく黙々と働いています。そしてものすごい数の革製品がぶら下がっており、出口にはそこで染色された革製品を購入することもできます。モロッコで有名なバブーシュもこちらで買うことができるのでおすすめです。