「ナイルの真珠」と呼ばれるフィラエ島周辺は古来からオシリス神の妹で妻でもあるイシス神の信仰が盛んな土地でした。特にフィラエ島はイシス神が息子ホルス神を生んだ聖地として、古くから尊崇されていました。現存するイシス神殿は古代エジプト末期王朝からプトレマイオス朝時代に建設され、その後ローマ時代にかけて増築されたものです。キリスト教をローマ帝国の国教と定めたテオドシウス1世が、異宗教施設に当たる国内の古代の神殿を閉鎖しようとした時、フィラエ神殿の抵抗によって453年に条約が締結され、以来1世紀にわたって周辺地域の宗教的自由が保証されました。しかし、550年、東ローマ帝国のユスティニアヌス1世によりフィラエ神殿は閉鎖され、その後4つのキリスト教会として再利用されました。
イシス神殿の第1塔門にはイシス神、オシリス神、ホルス神、ハトホル神にプトレマイオス1世が生贄たちの髪を掴んで捧げる姿が大きく描かれた柱が有ります。その他にも石碑が埋め込まれた珍しい柱や十字架があちこちに刻まれた柱が有り、見所の1つと言えます。また、保存状態の良いレリーフがたくさん残されています。柱頭にあるパピルスなどをモチーフにした彫刻も見所です。
アスワン周辺の見所を1日で回れました。昼食はファルーカに乗りながら、ナイルの風を感じて食べました。空いた時間はアスワンの街を散策しましたが、カイロに比べると、旅行者にやさしい街でした。
前夜の砂嵐の影響が残って、イシス神殿までの船が運航停止になっていたので回る順番を変えることになりましたが、イシス神殿も午後になってから行くことができました。フェルッカでのセーリングはできませんでしたが、それ以外は予定の場所すべてを訪れること... 続きを読む
閉じるこのツアーは最後に利用しましたが、アスワンをゆったりした行程で観光できました。
まずはヌビア博物館へ行きましたが、博物館の中でもガイドさんがきちんと説明してくれます。
イシス神殿に行くボートも、フォルーカ船ももちろん私達だけの貸切で... 続きを読む
<2014年11月1日参加>
カイロ→アスワンの寝台列車が3時間遅れたことで、アブシンベル神殿行きのツアーの間に合わなくなり、このツアーに振り替えてもらいました。アブシンベル神殿は今回のエジプト旅行のハイライトの一つだったので落胆しま... 続きを読む