1960年に起工されたアスワン・ハイ・ダムによって、ヌビア遺跡は完全に水没する予定でした。これに対する反対運動が契機となって、ユネスコ世界遺産条約が成立したという経緯があります。ヌビア遺跡も世界遺産の登録を受けています。ヌビア博物館には、遺跡の救済に関する詳細な記録が残され、水没した地域で発掘された多数の遺物が展示されています。
先史時代のものでは洞窟の壁画や土器・装身具・住居跡などが展示されています。ファラオ時代のものではミイラの棺が必見です。黄金の牛の棺が有名で、写真撮影も許可されています。ヌビアは古代エジプトの属領だった時代もありますが、第25王朝(クシュ王国)の時代には逆にエジプトを支配していました。そのため古代からエジプト文化の影響を強く受けています。コプト教(キリスト教)時代のフレスコ画、イスラム教時代のモスクの模型などもあります。また現代ヌビア人の生活を再現した展示もあり、ヌビアの工芸品を見ることもできます。
ナイル川クルーズツアーのアブシンベル神殿観光日の午後にヌビア村の予定を入れてもらいました。
博物館は涼しくて、人が少なく快適に見ることができて良かったです。
ヌビア村はカラフルで可愛い村でした。
村ではドリンクをサービスで出してく... 続きを読む