ジョセル王のピラミッドコンプレックスは、エジプトのサッカラにあります。ジョセル王のピラミッドや、葬祭殿、王宮、セド祭用の神殿、南墓、巨大な倉庫などで構成されているコンプレックス(複合体)であり、コンプレックス全体を高さ10.4メートル、東西の長さが277メートル、南北の長さが545メートルある外壁が取り囲んでいます。全体を石造でつくっている建造物は、エジプト史上初であり、歴史的価値が非常に高い場所です。
歴史
ジョセル王のピラミッドコンプレックスの中にあるジェゼル王のピラミッドは、古代エジプト時代の紀元前2650年頃に第3王朝のジェセル王によって建設されました。典型的な階段ピラミッドであり、史上初のピラミッドであるとされています。ジョセル王は、エジプト第3王朝の2代目のファラオ(王)であり、20年近く国を治めていました。コンプレックスの中にある南の家と呼ばれる施設の中には、ジョセル王とコンプレックスを称える古代の落書きも保存されていて、絶大な力があったことがわかります。
見どころ
ジョセル王のピラミッドコンプレックスは、非常に大規模な建造物であり、さまざまなものを見学することができます。近くには、イムホテプ博物館があり、ジョセル王のピラミッドコンプレックスで発掘された、さまざまな遺物を見学することができます。歴史的文化価値が評価されていて、これらのエリアは「メンフィスとその墓地遺跡 - ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯」という名称で、1979年にユネスコの世界遺産(文化遺産)にも登録されていて、多くの人が訪れています。