
ビクトリア州の州都メルボルンは、オーストラリア開拓時代に一番最初に栄えた都市です。そのため、オーストラリアの中では、おしゃれ度、そして世界中の料理そろう「食」の豊富さでは、シドニーを超え世界レベルと言えるでしょう。 街中にはオープンカフェがあふれ、まるでここはパリかローマかとでも思うような雰囲気、それがメルボルンの魅力です。
さらに、ぜひ注目していただきたいのが国際的なビッグスポーツイベントが、他ならぬここメルボルンで毎年開催されているという事実です。世界の4大グランドスラムである国際テニストーナメントやF1グランプリ開催など、派手さにもことかかないここメルボルンでは、一方でガーデンシティと呼ばれるだけあって、街中に、公園の緑があふれています。
市街地ではヨーロピアンテイストたっぷりな建築物に囲まれ、街全体が、センスのいいおしゃれな人々と、色調・デザインともにヨーロッパ的な洗練されたレストランやショップ等とが織り成す一体感にあふれています。まさに、ここメルボルンが” シティ” と呼ばれる理由でしょう。
そして、あの真っ青な空。ヨーロッパの気候とよく似ていて、日中とても空気も乾燥しているので真夏でも過ごしやすいことも魅力のひとつです。さぁ、どこまでも青く深い透明度の空に溶け込むように、あなたも風景の一コマに溶け込んでみたら、どんなに素敵なことでしょう。この爽快感は、自分でいってみないとわかりません。



メルボルンの街の顔であるフリンダース・ストリート駅 (Flinders Street Station)は、「魔女の宅急便」にも出てきたといわれている、一度みたら忘れられないとてもユニークな建物です。とても目立つ黄色い壁と、モスク風の屋根が微妙なマッチングを醸し出しており、近代的な建築物のなかで一際目立っています。
また、メルボルン市内では、シティの外周を循環している「シティサークル」という無料トラムがお勧めです。あずき色の車体が目印で、シティ内のほとんどの観光スポットを巡ることができ、なんと運転手が観光ガイドをしてくれます。右回り/左回りともに約10分間隔で運行で、チケット不要なうえに、乗り方も容易なので、初めてメルボルンを訪れる人は、ぜひ気軽に利用してみましょう。


シドニーでもよく見かけるテラスハウスの原型といわれているのが、このコモハウスです。コモというのは、北イタリアの有名なバカンス地である湖で、初代オーナーのエドワードは、嫁のジェシーにコモ湖で求婚したとのこと。そのおめでたい縁により、Como Houseと名づけたそうです。
1847年に建築された当時の上流階級( Edward Eyre Williams )の邸宅は、イタリア建築による名作です。現在は、ナショナル・トラストにより保護されており、19世紀の世界一流の家具や調度品がみどころでしょう。花壇や芝生、噴水などのすばらしい庭園も必見です。家の中をみるには、要予約のガイドツアーが便利です。ただし、閉館日もあるので、事前にチェックしてからの訪問がお勧めです。尚、イタリアには、いまでもこれとほぼ同じ形の建築物が残っています。


フィッツロイガーデン内にある、イギリス海軍大佐、キャプテン・クックの生家です。1755年建造の家を、メルボルン100年祭を記念して1934年に移築したものです。館内にはクック船長ゆかりの品々が展示され、1700年代の暮らしを垣間見ることができます。
ハワイ島を発見したことでも有名な彼は、その先住民との闘いで1779年に悲しい最期を迎えたことでも知られています。彼のあくなき探究心と祖国への忠誠心を、このクックスコテージに垣間見ることができることでしょう。場所は、市中心から徒歩約15分、ヒルトン・オンザ・パークホテル近くです。

タヒチ、ニュージーランド、ハワイ島、そしてオーストラリア。クック船長(James Cook)の航海は、当時の航海技術の向上のみならず、イギリスの国益のためにも重要な役割を果たしたのは疑いの余地がないでしょう。合計3回に渡る世界大航海のなかで、彼の発見による新しい世界のフロンティアは、まさに時代の先駆けとなりました。第1回航海の1770年にニュ-ジ-ランドの一部、オーストラリアの一部をイギリス領と宣言し、これにより、オーストラリアがイギリスの植民地になるきっかけとなったのです。その意味で、クック船長はオーストラリアの西洋化のきっかけをつくった人物なのです。【写真:ニュージーランドにあるクック船長の彫刻】




全豪オープンは、テニスの4大国際大会(グランドスラム:全仏オープン、ウィンブルドン、全米オープン、全豪オープン)のひとつで、南半球唯一の開催国です。また「トゥルーブルー」のセンターコートは実にすてきです。
2010年最初のグランドスラム「全豪オープンテニス」は、夏まっさかりのメルボルンで開幕です。オーストラリア最大の風物詩の一つで、日本からは注目度No.1のクルム伊達公子や、女子シングルス2008年の覇者マリア・シャラポワ(ロシア)、同2009年の覇者セリーナ・ウィリアムズ(米国)など、また男子では「グランドスラム歴代最多優勝」という偉業を成し遂げたフェデラーを中心に、ディフェンディングチャンピオンのナダルなど、毎年全豪オープンの覇者は、シーズンを通じて常に注目されます。
飛行機代も安くなってきている昨今、思い切って見に行く!というのもいいかもしれません。 臨場感あふれる国際試合は、テレビでみるのとはぜんぜん違う緊張感ですから。

| ■2010年1月18日(月)~ 31日(日) | |
| ■開催場所:メルボルンパーク(全26コート) | |
| ■センターコート: | 「ロッド・レーバー・アリーナ」 |
| 「ハイセンス・アリーナ」 | |
| ■http://style.qantas.jp/australianopen/ | |



開催場所のアルバートパークはメルボルンのシティからも近く、また途中通行止めなどもあるので交通手段はトラムがお勧めです。大きな細長い池を取り巻くように走る道が、このイベントの期間はレースコースに早変わりします。
今年から、給油の禁止やタイヤウォーマーの禁止など、新レギュレーション(規制)の波がおしよせているF1業界にあって、今期最大の明るいニュースは、ミハエル・シューマッハのF1復帰(メルセデス)でしょう。
自動車業界最大のイベントF1においても、無制限にお金をつぎこんで競うのではなく、環境への配慮もふまえた規制がでてくるのは時代の要請というべきで、新時代のレースの幕開けに相応しいオーストラリアグランプリになることでしょう。
| 【レース日程】 | |
| ■3月26日(金) | ・テスト走行(プラクティス)1 12:30 ~ 14:00 |
| ・テスト走行(プラクティス)2 16:30 ~ 18:00 |
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| ■3月27日(土) | ・テスト走行(プラクティス) 14:00 ~ 15:00 |
| ・最終先行 17:00 | |
| ■3月28日(日) | ・決勝 17:00 開始 |



世界でも最も有名なサーフブランドの一つ、リップ・カール(Rip Curl)はヴィクトリア州の海岸近くの閑静な田舎町から始まりました。
オーストラリアでもっとも伝統的なプロサーフであり、世界を代表する10大大会のひとつリップカールプロ。サーフィンをする方ならご存知、ディフェンディングチャンピオンでもあるKelly Slaterも活躍するメジャーイベントです。
場所は、サーフィンのメッカであるベルズビーチで毎年3月~4月に開催されます。この周辺は、かの有名なグレートオーシャンロード(Great Ocean Road)の中にあるので、観光ついでに、ふっとプロサーファーの熱き闘いを見ることができるかもしれません。



ゴールドコースとマラソン、シドニーマラソンと並ぶオーストラリア3大マラソンの一つで、フルマラソン、ハーフマラソン、10km、5kmのファンラン&ウォークのコースがあり、オーストラリアや日本から1万5000人のランナーが参加しています。
マラソンブームともいえる昨今、ここメルボルンのコースは、地形も天候も、まさにビギナーからエキスパートまでオールラウンドに対応可能なベストロケーションといえるでしょう。

2005年から始まった国際マラソン大会。断崖絶壁が続く海岸線と広大な熱帯雨林が広がるグレートオーシャンロードを駆け抜けるコース。ローンからアポロベイまでのゴージャスな景観が楽しめます。秋風を受けながら駆け抜ける爽快感がたまらない魅力とランナーに評判です。



150年の歴史を誇り、毎年11月の第一火曜日に行われる大イベントで、世界120カ国の約7億人の視聴者にTV中継されている国際的なレースです。
会場となるフレミングトン競馬場は、この日のために用意したドレスや帽子で着飾ったセレブ達で華やかな雰囲気に包まれます。日本の競馬とはちょっと似て非なるものという感じです。運がよければ、ちょっとした”プチセレブ”体験ができるかもしれません。
| 【開催日程】 | |
| ■10月30日(土) | AAMI Victoria Derby Day |
| ■11月2日(火) | Emirates Melbourne Cup Day |
| ■11月4日(木) | Crown Oaks Day |
| ■11月6日(土) | Emirates Stakes Day |

