元々ヨーロッパ本土広域に居住しながらも、ローマ帝国の侵攻や、ゲルマン民族の大移動とともに、現在のアイルランド島に移らざるを得なかった歴史の中で、ケルトの人々は音楽を愛し、大自然と伝統を守り、数々の伝説を今に伝えてきました。
彼らが残した遺産は、城や遺跡だけだったのでしょうか?アランワンちゃんはそうは思いません。本当に大切なものは目には見えないように、ものごとの実情は決して読み物だけからではわからないと思うのです。つまり実際に行ってみて自分の眼で確かめるしかありません。
そこで特集3では、ずばりお薦めの現地ツアーベスト10と、アイルランド通になれるおもしろトピックをお届けします。
アイルランドの旅は、単なる観光旅行にあらず。まさにヨーロッパの源流をなす壮大な歴史をたどる知的な旅になることでしょう。
オリジナルにダブリンを楽しむなら乗り降り自由のオープントップバスがお薦めです。
ギネスストアハウス、トリニティーカレッジ、聖パトリック大聖堂など、ダブリン市内の観光スポットに停車。好きな場所に好きなだけ滞在できて、自分のペースで観光できるのが特徴。本当の通はこういうツールを使って自分だけのスペシャルをつくるのです。
永遠の名作 "風と共に去りぬ"の本家本物のタラの丘と、"ブレイブハート"のロケ地でもあるノーマンの城を見学できるツアー。
ランチではアイリッシュの伝統料理を楽しんだ後、農園(ファーマー)体験または世界遺産ニューグレンジ見学と、ダブリン郊外の名所をしっかり楽しめる充実の1日ツアーです。
起伏の多い田園風景のドライブを楽しみながら、ベテランの地元ガイドが神秘的な旅へと誘うウィックロウの魅力が全てつまったのんびり日帰り旅行へ。
ウィックローは、映画 "P.S. I Love You"の舞台としても密かなブームの兆し。こういうところで出逢ったら、、それは運命の出会いになるよ、、と思える雄大さがたまりません。
ダブリン近郊の世界遺産 "ボイン渓谷の遺跡群" ここには、あのエジプトよりも太古の昔に建設された巨石遺跡 "ニューグレンジ"があります。
驚きは、概観よりも内部の構造。摩訶不思議な繋ぎ目で、水一滴もれてこない不思議な巨石の組み合わせは、アイルランドならではの古代文化のレベルの高さを感じずにはいられないでしょう。
イギリス旅行で日程に余裕のある方にお薦め、2泊分で首都ダブリンと近郊をまるかじりできる宿泊と空港送迎付ツアーです。
ダブリン市内観光、近郊の、世界遺産ニューグレンジやタラの丘、そして食事は、アイルランド伝統料理にアイリッシュ・パブと、アイルランドのダブリン観光が全て詰まった2泊3日ツアーです。
往復とも、空港送迎がついているから安心、しかも、肩肘のはらない、普通のアイルランド人の生活を垣間見るには最適のツアーです。
200メートルもの高さの断崖が南北約8Kmにわたって続くモハーの断崖は、いかないと実感できない壮大なスケール感たっぷり。アイルランド最大の観光名所です。
バレンでは、巨石文化を象徴する数々の遺跡を見学。遠くにのぞむ山並み、春先にはお花のカーペット、季節ごとに変わる美しい景観は、心底あなたのこころを癒してくれることでしょう。
アイルランドで最もロマンティックな建物。ロンドン出身の富豪、ミッチェル・ヘンリーが、最愛の妻マーガレットのため1868年に建設。
しかし、愛する妻が突如他界。ふたりはほんのわずかの間しか住むことができず。。失意のミッチェルは妻への永遠の愛の証に、同敷地内にネオゴシック様式の教会を建設。それをベルギーのベネディクト派修道院が1920年に買い取り、現在ではアイルランドでトップクラスの全寮制女子校になっている愛にあふれた建物です。
首都ダブリン発、タイタニック号の最後の寄港地として有名なコーブ(クイーンズ・タウン)への列車の旅は旅情たっぷりです。
貧しかった時代に沢山のアイリッシュたちがこの地から新天地を目指して旅立っていきました。当時の新天地アメリカへの憧れをのせ、ユニークな黄色と緑の列車の車窓からみる南の港町への旅。ゆったりと楽しんでみましょう。
アイルランド語で、聖カニスの教会(Cill Chainnigh)を意味するこの町は、多くの中世建築物で知られており、"大理石の都市"と呼ばれてきました。町のもっとも目立つ建物であるキルケニー城 (Kilkenny Castle)と聖カニス大聖堂(St. Canice's Cathedral)が最大の見所です。
ヨーロッパ本土のお城とは一味違い、そのシンプルなデザインながら堅牢な構造は、アイルランド魂のたくましさを感じずにはいられません。周囲のすばらしい景観とのマッチングを楽しみましょう。
アラン諸島は、アイルランド西海岸の町ゴールウェイから約48kmほど離れた、ケルト文化が色濃く残る島々。
現在でも、アイルランド語が日常語として使われ、古い伝統と現代が心地よく共存する独特な生活スタイルで有名です。
アランワンちゃんの産みの親、ALAN Corporationも、実は17年前の創業時、荒々しい実業界で、しぶとく、たくましく生き残るべしとの決意を込めてアランと命名されたとの説も・・・さて実態は?いってみるべしです。
紀元前400年頃、西はイベリア半島(スペイン)、ブリテン諸島(イギリス)、北はドナウ河流域(ドイツ)、西はカルパチア山脈(ルーマニア)、そして南は北イタリアまでを含む大規模な地域がケルト人の居住エリアでした。
現在のヨーロッパの地名から、ケルト人の居住地域をおおよそがわかります。ケルト語で、パリはセーヌ川で船にのる人=パリシー部族(Parisii)、またロンドンは沼地を意味する(Lyndyn)、またベルギーはベルガエ族(ケルト人の一派)から名づけられたことは有名な話です。
アイルランドの国花シャムロック。アイルランドでは何処でも見られるため『エメラルド・グリーンの島』と呼ばれるようになりました。
AC432年にアイルランドの聖人聖パトリックは『シャムロックの葉が3つに分かれているのは「三位一体」を表しているのだ』と説明し、キリスト教を布教。以後、 聖パトリックの命日である3月17日は聖パトリックの日 と呼ばれ、シャムロックを胸に飾るか、緑色のものを身に付けてお祝いをするそうです。
首都ダブリンはこじんまりとした街ながら、魅力のスポットが凝縮した街です。なかでもギネス・ストアハウス(Guinness Storehouse)は、観光客が必ずいく名所として有名で、2009年は創業250周年を迎えます。
ギネス社の紋章は、ご存知ハープのマーク。アイルランドの国家紋章もハープですが、ハープの向きがギネスとは逆です。
そもそも文字をもたなかったケルト人は、その昔吟遊詩人がハープで数々の伝説を弾き語っていました。ハープはそんな国の歴史と音楽との深いつながりを象徴しているのです。音楽と酒、そこには自然に宴が。。現在のアイルランドのバーでも毎日このような素朴で人間的な時間が流れているのです。いってみたくなります。
400を越えるゴルフ場があるアイルランドは、島内のどこにいても30分以内ですぐにプレーを開始できるといわれるほどのゴルフ天国です。
そもそもゴルフは、羊飼いがウサギの穴に杖で小石を打って入れる遊びが進化したといわれているほのぼのとしたスポーツ。アイルランドには、"リンクス"とよばれる海岸線沿いの草原地帯にある自然の地形をそのまま活用したゴルフ場が多く存在しています。よほどの有名チャンピョンコースでもなければ、ビジターでも歓迎してくれるのはアイルランド人気質ならではの魅力です。
競走馬の世界では、アイルランド産に名馬が多いことはよく知られています。日本での競馬との違いは、ギャンブル性よりも、ピクニック気分で自然のなかで1日を過ごすイベント性にありそうです。
ゆえに、乗馬も身近なところで気軽にチャレンジすることができます。なかでも人気が高いのは、コネマラ国立公園やキラーニー国立公園、ディングル半島などでのホーストレッキングです。大自然の景観を楽しみながらの乗馬は、旅のすてきな想い出のひとこまとなることでしょう。